追及質問2 答弁
片山知事
奨学金制度の件で、誤解のないようにちょっと申し上げておきますけれども、鳥取大学医学部の学生が優秀で、他県の私立大学の医学部に行った学生が優秀でない、能力に差があるということを申し上げたわけでは毛頭ないのであります。そうではなくて、もともと鳥取大学との連携の中で地域枠として試験も別枠的にて、モチベーションなども確認しながら特定をして、鳥大で養成していただく人の歩どまり率の方が高いでしょうと。先ほど、滋賀医科大学ですか、そこでもそれでさえ歩どまりが低いというような話をされていましたけれども、まして、他県の国公立であろうとも、他県にあります私立大学の医学部であろうとも、そこに行った人の歩どまりはもっと悪いでしょうということを申し上げたわけであります。これはやってみないとわからないですけれども、これは国公立だろうと私大であろうと、他県の医学部に行かれて、戻ってきますから奨学金をということで始まって、それが鳥大の今回の地域枠と同じだけの歩どまり率があるとは私はちょっと思えないのであります。医師不足対策として、やはりある一定の鳥大の医局に帰ってくるといいますか、入ってくる人をある程度確保しようと思ったら、かなり広めに網をかけないといけないのではないか。そうすると,財政の使い方として、果たしてそれが効率的でありましょうかということを申し上げたわけであります。そこで、意地が悪いようですけれども、財政の効率性を確保しようと思ったら、3倍返しとかということならばできないことはない相談ですけれども、それが果たして現実的かどうかということを申し上げたわけでありまして、能力に差があるということを申し上げているわけでは決してないのであります。
女性医師の問題でありますが、先ほど言いましたように、男女共同参画の観点から、病院の勤務医としての女性医師も働きながら子育て、家庭生活が両立する環境を整えるということは必要だろうと思います。一方、病院は病院として経営上の問題もありまして、両方の県立病院とも赤字を解消せよというのも、これも議会からの要請でもありますし、必要なことであります。ですから、経営上の問題を全く無視して、理想的な環境をつくるということも、なかなか病院事業管理者としては難しい面もあるわけでありまして、その辺を何とか工夫をしながら改善をしていく方途はないかということを探る、これが今の課題だろうと思います。そういう観点で現状をよく点検してみたいということを先ほど申し上げた次第であります。